風邪が主な原因として、急性中耳炎は発症します。聞こえが悪くなる、耳を痛がるなどの症状です。治療方法は中耳炎重傷度の程度で分類し、抗生剤の投与や鼓膜切開などを組み合わせて行います。

滲出性中耳炎は急性中耳炎と異なります。痛みを訴えることはなく聞こえが悪くなります。原因は、鼓膜の内側と外側の気圧を調整する耳管という管の働きが悪いなるからです。小児ではまだ耳管が十分に発育していないからと言えます。鼻水が続く風邪により発症することが多くあります。耳痛を訴えることもないため親も気がつかないということもあります。心配事などございましたら、一度受診されることをおすすめします。

副鼻腔炎の場合は、風邪の症状が改善しています。そうにも関わらず黄色い鼻水だけが何週間も続きます。副鼻腔という鼻の周りにある空洞に炎症が起こります。その中に黄色い鼻水や脹れた粘膜が貯まってしまう病気です。症状は鼻閉、膿性の鼻水、鼻水が喉に下り咳の原因になる頭痛や後鼻漏などがあります。小児の場合、手術まですることは極めてまれな病気です。